2020年6月2日火曜日

北尾トロ仕事帖2020年5月 すんごい暇だった自粛後半

先月、ライターを始めて以来の
自宅滞在時間を記録したばかりなのに、
早くも記録を更新。5月はとうとう、連載3本の仕事しかしなかった。
そのなかのひとつは「さんたつweb」で、
今回は担当回ではなく、ネットで鼎談しただけだから
締め切りは「ダ・ヴィンチ」と「青春と読書」の2本のみ。
じゃあ何をしてたかといったら、
ギターかき鳴らしたり、
日曜大工で棚をこさえたり、
食事当番をやけにノリノリでやったり、
畑でぼんやりしたりである。
誰でも作れる壁掛け棚
楽しみは畑仕事…おじいさんですかい
料理は楽し。ハンバーグなんかも作ったよ
自粛も長くなってくると
妙に落ち着きってもんが出てきて、
ん、これはこれでいいんじゃないかとか
思ったりしますね。
リアリティがあまりない。
やがて過去の話になるとしても
独特の浮遊体験はどこかに残るに違いない。

と、5月半ばに1冊の本が届いた。
『町中華名店列伝』という本で、
町中華探検隊のメンバー4人で書いたものだ。
僕が参加していないのは、
この本が名店ガイドだからだ。
店取材とかフォーマットに合わせて書く仕事は
昔から苦手で、企画が持ち上がったとき、
著者の一人である下関マグロから
「今回はキミに向いてないから
メンバーに入れなかったよ」
と言われてホッとした覚えがある。

自分の話をすると、月末に初の電書オリジナルを出した。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B088LR5Q3V?pf_rd_r=YZ5A5QJMZEA6P17M5P12&pf_rd_p=7392bae8-7129-4d1a-96a9-1cfe0aa13ab3
まさかステイホームが叫ばれているタイミングで、
人の家を泊まり歩く本を出すことになるとは…なんだけど、
僕はけっこう好きな本なのである。
自著での位置づけとしては、
『中野さぼてん学生寮』『昭和が終わるころ、僕たちはライターになった』(下関マグロとの共著)『男の隠れ家を持ってみた』『にゃんくるないさー』あたりと通じる、
個人的な話を書き綴ったものだ。
上記のどれか1冊でも読んでおもしろかった人は
楽しめると思う。

2020.05月
<原稿>
トロイカ学習帳 第147回
再起動せよ、とコロナ禍は言う!?
あの素晴らしい"思春期"をもう一度
(ダ・ヴィンチ7月号 KADOKAWA)
『僕が20年ぶりに人ん家に泊まってわかったこと』についてのコラム
(文春オンライン)
町中華探検隊がゆく!
(さんたつweb 交通新聞社)