2018年11月1日木曜日

北尾トロ仕事帖2018年10月 いいこと、悪いことは同時進行する

「町中華探検隊が行く」で東銀座の「萬福」へ
イラストは伊野孝行さん
「法学セミナー」連載で映画『愛と法』を
文庫本打ち上げ、下関マグロ(中)、竜超(右)
秋も深まってきて、と思えば台風襲来もあった10月
上京は計3回、9泊。
湯河原出張1泊、家族旅行で奥飛騨1泊と
外泊が多かったのだが、
それ以外は松本で静かにしていたから
活発という感じはせず、むしろ
おとなしくしていた印象。

福岡県を中心に発行されている西日本新聞で
「マボロシの少年時代」が始まった。
全50回の長丁場なので、執筆は11月なかばまでかかりそうだ。
新聞コラムは前に読売で「ベストセラー快読」を
月イチくらいでやっていたが、月~金の帯は
初のこと。九州時代の話もこれまで
書いてこなかったのでとても楽しい。

そんな中、「散歩の達人」で連載中の
「町中華探検隊が行く」が単行本化決定の報。
ライター4名でやってる珍しい企画なので
町中華探検隊の著作と呼ぶのがふさわしい。
すでに『町中華とはなんだ』が出ているから2冊めか。
町中華という呼称を広めただけでもやった
甲斐があるのにこうなるとはなあ。
そりゃあ僕だってライターなのだから
こういう展開になればとは思っていたけど
思ったとおりになることってなかなかないものだ。
渋谷ユーロスペースで観た『愛と法』が良かったので
「法学セミナー」のコラムで取り上げてみた。
同誌は専門誌のため読者の反響が僕に届くことは
ほとんどないが、知人が中国新聞に載っていたという。
1面のコラムで話の枕的に使われていたのだが
こういうのがあると単純に、
読まれていることがわかってうれしくなるんだな。

ダ・ヴィンチとの「トロイカ学習帳」では
積ん読を初めてテーマにし、解消旅行と称して
湯河原まででかけた。
「ryokan tokyo」という宿の
積ん読解消パック。
食事以外はよござんした。

プライベートでは、40年来の友人サルバドール・タリが
亡くなってショックを受けた。
なんてこったよタリさん、ひどいよ。
落ち込むというのじゃなく、なんだろな、
おいてけぼり食った感じ。
かと思えば僕たち夫婦が銀婚式(結婚25年)の
節目を迎えたり凹凸の激しい月でもあった。

いいことも悪いことも同時進行するのが人生だ。
でもそんな日々の中で、
表情を失わず、感情を揺さぶられることを
怖がらずにやっていきたい。
 
 
<原稿>
・好きなコンビニ食6選
(ラジオライフ 三才ブックス)
・マボロシの少年時代 第19回~35回
(西日本新聞 西日本新聞社)
・北尾トロのビジネスマン裁判傍聴記 第29回
(プレジデントオンライン)
・「マニアッ区紳士録」36回
イグノーベル賞受賞部
"シャイでなぜ悪い?"が発想の源
(ラジオライフ 三才ブックス)
・トロイカ学習帳 第128回 
ずっと積んどく?そろそろ読んどく?
「本好きほど積ん読が増える」の傾向と対策
(ダ・ヴィンチ KADOKAWA)
・町中華探検隊がゆく!第40回 
(散歩の達人12月号 交通新聞社)
・裁判所は人生劇場 第22回
(法学セミナー11月号 日本評論社)

<ラジオ>
・「北尾トロのヨムラジ」(FMまつもと)
狩猟シーズンが迫ってきた