2021年10月5日火曜日

北尾トロ仕事帖2021年9月 人生の試練に打ち勝て

初代魔罹唖総長の胸熱人生を現在取材中
(この雑誌は3代目を取り上げています)


「お茶の水、大勝軒ブランチ」のワンタンメン

2年ぶりに帰省。門司港駅が美しい

ブックカフェ「大都会門司港」にて。
山田うどんTシャツを着てたらすぐに身元がバレた

一人暮らしの母が心配なので九州に帰省。
いまだにガラケー使用だったから一緒に
docomoにいってスマホに機種変更し、
lineを入れてビデオ通話ができるようにした。
ただそれだけで世界は変わる。
妹宅につなげば、孫とひ孫がそこにいて
女4代のやり取りが成立する。
母はひ孫の動くところを
始めてみることができた。
10月にはこのトリオが
九州に里帰りすることにもなった。
僕にとっては母の米寿を祝う
念願の企画だったから
実現が近づいてとてもうれしい。
「お茶の水、大勝軒」の田内川真介氏を
中心とする本を書いている。
取材の中で、「ラーメンの神様」
「つけ麺の生みの親」である
山岸一雄さんが田内川氏に贈った
色紙を見せてもらう機会があった。
そこにはこう書かれている。
『人生の試練に打ち勝て』
愛弟子へのまっすぐなメッセージ。
長らく取材してきて、その言葉の
重みが僕にも伝わってくる。

そしてもうひとつ、元レディス総長の
激しくもあっぱれな人生を追いかけている。
今年の後半は、この2冊にエネルギーを注ぎ込むのだ。
いくつになってもゲラの
赤字がうまく書けない

<原稿>
・知らぬがホットケない 第12語「テスラ」
(EnergyShift)
・ノウサギとテンの食事会
(狩猟生活vol.9 山と渓谷社)
・トロイカ学習帳 第163回
「若者は本が嫌い」と誰が決めた?
あの名作を蘇らせたのはBookTokerだった!
(ダ・ヴィンチ11月号 KADOKAWA)
・本の感想文
(集英社インターナショナル)
・知らぬがホットケない 第13語「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)」
(EnergyShift)
20年物のSTRAND-Tシャツ
あの夏も暑かった

<近著>
『犬と歩けばワンダフル 密着!猟犬猟師の春夏秋冬』(集英社)




 

2021年9月8日水曜日

北尾トロ仕事帖2021年8月 自分の歩幅とスピードで

ジビエ取材でシカのフルコース庶民版

ダ・ヴィンチで久々の外取材

ライターは書くのが仕事だ。
企画が決まり、取材して、
最後はひとりで部屋にこもって書く。
しかし、この男は今日も寝ている。
僕だって書くのは好きなんだけど、
エンジンかかるのがなにしろ遅い。
得意の昼寝に持ち込むが
気持ちの悪い夢でうなされる。
昼寝のときの悪い夢は
起きてからもやる気を奪う。
そんなときは風呂だ。さもなくば散歩だ。

結局、たいして働かん。
夏、嫌いだしさ。
だけど、そんなこと言ってるうちに
秋が忍び寄ってきた。
コロナ禍で家にばかりいると
マイペースにも程がある暮らしになるけど
遊んでばかりはいられない。
長らく取材してきたものが、
そろそろ書き始めないと
間に合わないタイミングなのだ。
「お茶の水、大勝軒 田内川真介」
「大伸ワークサポート 廣瀬伸恵」
つけめん社長と元ヤン女社長の奮闘記である。
この2冊を書き上げるのが
当面の目標でありミッションだ。
ちゃんとしなくちゃ、でも、はぁ、暑いしね
なんて愚図っているところへ
和田靜香さんと川内有緒さんの
新刊が届いた。
どちらも代表作になりそうな力作。
書いて書いて書きまくり、
悩んで焦って開き直って、
ぐったりしてまた立ち上がって
手を入れて入れて入れまくって
孤独な作業の末に
完成させたであろう本。
元気が出るよな。
売れるかどうかもわからないものに
心血を注ぎ、こんなのやってられっかと
毎回思うのにやめられない。
その末端に自分もいて、耳をすませば
ざわざわと、物書きたちの
息遣いが聞こえてくる。
「ご飯だよ」と呼ぶ母の声も届かない
ゴールポストがぼんやりしている
暗がりのグラウンドで
今日もボールを追っている
汗まみれのプレーヤーたち。
僕も走ろう、自分の歩幅とスピードで。
大伸ワークサポート給料日の取材にて

2021.08月
<原稿>
知らぬがホットケない 第10語「2次電池」
(EnergyShift)
知らぬがホットケない 第11語「洋上風力発電」
(EnergyShift)
トロイカ学習帳 第162回
"思い出"の鍵を開けたらそこには…
書店が僕たちにしてくれたこと
(ダ・ヴィンチ10月号 KADOKAWA)
女子高生はガンスミスを目指す
(狩猟生活vol.9 山と渓谷社)
ジビエは地域を救えるか
第8回 河口湖町の挑戦
(狩猟生活vol.9 山と渓谷社)


 

2021年8月2日月曜日

北尾トロ仕事帖2021年7月 ギンギンギラギラの夏バテなんです

7月は信州に2度行って、取材したり、
山や湖のまわりで数日間を過ごした。

コロナ禍にオリンピック開催しといて
そのくせ緊急事態宣言とかよく言うぜ。
なんかもうみんな、やってられねーや
と街に出たくなる気持ちはよくわかる。
ワクチン接種のペースものろく、
お偉方は嘘ばかりついている状態じゃ、
当分、自由に出歩ける日はやってきそうにない。
そして連日蒸し暑い。
夏は昔から好きじゃないんで(カナヅチだし)
ナマケモノとしては部屋でじっとしていたい。
仕事は休むわけにもいかないから
やんなきゃいけないことはやるけど
自分からは手を挙げて
取りに行かないようにしている。
というふうに自分の能力と体力と相談して
夏をしのぎ切る所存であります。
東京新聞で「犬と歩けばワンダフル」を
取り上げていただきました

そんななか、山田うどんの江橋さんから連絡が入った。
「埼玉タンメン 山田太郎」を新規オープンするから
プレオープンの日に食べに来ないかとの誘い。
こういうのは迷わず乗るべしと、
友人のコラムニスト・えのきどいちろうと駆けつけた。
山田うどんの新業態
「埼玉タンメン山田太郎」
プレオープンに招かれ試食。
結果は↓

えのきどいちろうから
力強くガッツポーズ出た!

「狩猟生活」の取材が始まったので
本の準備と合わせて、
夏にすべき仕事は出そろった感がある。
取材で初めてテンを食べた。
検索してもほとんど情報が出てこない
レアなジビエなのは、肉が少なく、
上質な毛皮を持つ動物だから、
トライする人が少ないのだろう。
もも肉とわずかな背ロースを食べてみたけど、
淡泊でおいしかった。ウサギはもちろん上等の味。
激レアなテンのもも肉焼

ウサギ(左)とヤマドリ

「お茶の水、大勝軒」の田内川真介氏にフォーカスした
本を書くための取材も大詰めに近づき、
またしても志賀高原を訪れた。
7月も志賀高原に。これで
何度目の訪問になるだろう。
どうしても会わなければならない用がなくても、
志賀なら行くかなという感じである。
志賀行きの目的は「山ノ内大勝軒」
人気上々で、東京からスタッフ2名が
山ノ内町に住民票を移した

でもそれだけじゃなくて旧東池袋大勝軒での
修業時代の先輩たちにインタビューしたり、
いまは大塚店で相談役を務める方にも話を伺い、
内容は充実の一途。8月いっぱいで取材を終え、
9月からは執筆にかかる予定だ。
若者みたいな体力はないけんね、
先日もたいしたことはしてないのに
軽い熱中症になってしまった。
みなさんもギンギンギラギラの夏バテに
ご注意くだされ。
僕は昔から夏バテになりやすい。
そうめんとアイスしか喉を通らなくなるのが
サインで、今年は7月半ばにそうなってしまった。
早いっつーの。
びっくりするくらい体力落ちたよ。
8月は挽回につとめ、
北尾農園(市民農園借りてるだけですが)の
野菜をもりもり食べて
なんとかやっていきますよ。
「昭和50年男」のインタビューを
荻窪の名店「ことぶき食堂」で受けた
大将が病気療養中で
女将さんと娘さんが店を切り盛り


<原稿>
知らぬがホットケない 第8語「ソーラーシェアリング」
(EnergyShift)
・知らぬがホットケない 第9語「SDGsの13番(気候変動)」
(EnergyShift)
・トロイカ学習帳 第161回
欲しいのは、本が読めるヒミツ基地
子ども時代の"ワクワクする孤独"を取り戻せ!?
(ダ・ヴィンチ9月号 KADOKAWA)
・日本一平凡な名前のタンメン屋
(BIG COMICオリジナル 小学館)
・ジビエ特集エッセイ
(狩猟生活vol.9 山と渓谷社)

<受け取材>
・町中華インタビュー
(昭和50年男 クレタパブリッシング)
S&Bの町中華シリーズ
8月には新作出ます!