先月、ライターを始めて以来の
自宅滞在時間を記録したばかりなのに、
早くも記録を更新。5月はとうとう、連載3本の仕事しかしなかった。
そのなかのひとつは「さんたつweb」で、
今回は担当回ではなく、ネットで鼎談しただけだから
締め切りは「ダ・ヴィンチ」と「青春と読書」の2本のみ。
じゃあ何をしてたかといったら、
ギターかき鳴らしたり、
日曜大工で棚をこさえたり、
食事当番をやけにノリノリでやったり、
畑でぼんやりしたりである。
誰でも作れる壁掛け棚 |
楽しみは畑仕事…おじいさんですかい |
料理は楽し。ハンバーグなんかも作ったよ |
自粛も長くなってくると
妙に落ち着きってもんが出てきて、
ん、これはこれでいいんじゃないかとか
思ったりしますね。
リアリティがあまりない。
やがて過去の話になるとしても
独特の浮遊体験はどこかに残るに違いない。
と、5月半ばに1冊の本が届いた。
『町中華名店列伝』という本で、
町中華探検隊のメンバー4人で書いたものだ。
僕が参加していないのは、
この本が名店ガイドだからだ。
店取材とかフォーマットに合わせて書く仕事は
昔から苦手で、企画が持ち上がったとき、
著者の一人である下関マグロから
「今回はキミに向いてないから
メンバーに入れなかったよ」
と言われてホッとした覚えがある。
自分の話をすると、月末に初の電書オリジナルを出した。
まさかステイホームが叫ばれているタイミングで、
人の家を泊まり歩く本を出すことになるとは…なんだけど、
僕はけっこう好きな本なのである。
自著での位置づけとしては、
『中野さぼてん学生寮』『昭和が終わるころ、僕たちはライターになった』(下関マグロとの共著)『男の隠れ家を持ってみた』『にゃんくるないさー』あたりと通じる、
個人的な話を書き綴ったものだ。
上記のどれか1冊でも読んでおもしろかった人は
楽しめると思う。
2020.05月
<原稿>
・トロイカ学習帳 第147回
再起動せよ、とコロナ禍は言う!?
あの素晴らしい"思春期"をもう一度
(ダ・ヴィンチ7月号 KADOKAWA)
・『僕が20年ぶりに人ん家に泊まってわかったこと』についてのコラム
(文春オンライン)
・町中華探検隊がゆく!
(さんたつweb 交通新聞社)