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2020年12月3日木曜日

北尾トロ仕事帖2020年11月 連載最終回と新たな仕事のW取材旅行



2020年11月、何があったかと振り返ると、
カレンダーは意外に白い。
中盤は移住企画の執筆なんかに追われて
家にいる時間が長かった。
車検とか狩猟関係の手続きとか
やんなやならないことも多かったし。
大統領選の行方に気をもんだりしてナ。
だから最後に来て長野3泊4日の
プライベート色濃厚な取材旅行は
結果が良かったこともあって
いい息抜きになった。
初めて行った渋温泉は気に入ったし、
志賀高原の一ノ瀬ファミリーゲレンデ前に
山ノ内大勝軒ができて、
開店前日と当日を
取材することもできた。
猟犬猟師の連載最終回は
わんこの活躍で獲物をゲット。
鳥撃ち師匠の宮澤さんと出猟することもできた。

大勝軒はこれから取材を重ねて本を作る。
猟犬猟師は連載をまとめて本にする。
だとすれば、始まりと終わりを
一挙にやったといえなくもない。
日々の仕事や〆切。
少し長いスパンの本づくり。
まだどうなるかわからないけど
興味のある題材。
この3つが揃ってる状態が
なんか好きなんだなあ。
ダ・ヴィンチでおじいさんぶりを発揮
小堀ダイスケ、ヤマドリを獲る
TBSラジオにて鈴木聖奈さんの番組に出演
うっすら雪が
味噌ラーメン旨し

開店祝いがたくさん届いていた

山ノ内町は、つけ麺の聖地という
キャッチフレーズを大胆に打ち出した

2020.11月
<原稿>
猟犬猟師と、いざ山へ。第16回
(青春と読書 集英社)
トロイカ学習帳 第153回
「おもしろい」は世代も性差も越えるのか!?
"笑う読書"は足りてますか?
(ダ・ヴィンチ1月号 KADOKAWA)
読書日記
(日刊ゲンダイ)
あこがれの関西町中華
(ミーツ・リージョナル 京阪神エルマガジン社)
「信州移住(仮)」連載用取材&執筆
(信濃毎日新聞web)

<ラジオ>
「鈴木聖奈 LIFE LAB」
(TBSラジオ11.21,11.28)


2020年11月7日土曜日

北尾トロ仕事2020.10月すさまじいほど波乱万丈


松阪にて

取材中の大伸ワークサポートにて。
ここでは廣瀬社長手作りの夕食を
自宅リビングで社員と食べるのが日課

夏前から始めた大伸ワークサポート・廣瀬伸恵社長の取材。
月に2,3回のペースで栃木市に伺う。
往復300キロ、なんだかんだで
7時間ほどになる運転は結構きつい。
が、それを上回る収穫があって、
どんどんノリが良くなってきてる。
数を重ね、対象との距離感が
小さくなっていくのが
取材の醍醐味だと思う。
ある程度打ち解けてきたところで
廣瀬さんの半生を聞き始めたが
13歳で不良デビューして以来、
レディス総長、逮捕、ムショ暮らし、
再逮捕、獄中出産などなど
すさまじいほど波乱万丈で
聞いててドキドキする。
我が身と重ね合わせて「わかる、わかる」と
なるようなこともなく、ただただ圧倒されるのだ。
なによりも、札付きのワルから
劇的に立ち直った変身ぶりが凄くて
なんというか、尊敬してしまう。
出所者の雇い入れを積極的に行う同社のことは
最近になってNHK「ハートネットTV」や「逆転人生」、
日テレ「エブリ」が取り上げた。
東京新聞、FRIDYデジタルなど
紙メディアの取材も受けている。
注目の人、ということだろう。
たまたま、それより早く廣瀬さんに会い、
「本を書きたい、全部喋ってくれ」と頼むことの
できた僕は幸運だったのかもしれない。
社員からの誕生日メッセージ

ダ・ヴィンチの取材では浅草にて人力車初体験

ボカロ製作中(友人宅)

三重の中島猪犬訓練所。櫓から訓練風景を見学。
実際にイノシシを放ち、猟犬が追いかける訓練ができる。
前後に中島さんのインタビュー。
魑魅魍魎渦巻くと言われる猟犬業界だけに
どんなもんかと思っていたのだけれど
猟犬愛にあふれた
素晴らしい方でした。

<今月の原稿>
オジサンとボカロ
(Bic Comicオリジナル 小学館)
猟犬猟師と、いざ山へ。第15回
(青春と読書 集英社)
トロイカ学習帳 第152回
イザベラ・バードに捧ぐ
旅する心を絶やさないための
Go to Book Trip!
(ダ・ヴィンチ12月号 KADOKAWA)
町中華探検隊がゆく! 最終回
(さんたつweb 交通新聞社)
「信州移住(仮)」連載用取材&執筆
(信濃毎日新聞web)

打ち上げは餃子





2020年9月7日月曜日

北尾トロ仕事帖2020年8月 前年比売り上げ8割減!



S&B食品の町中華シリーズ新作の
試食と取材のために名古屋の「人生餃子」へ。
カセットコンロを使い、御主人に
家庭と変わらない
火力で調理していただく

いやもうなんていったらいいか、
コロナ禍じゃなくても家に
こもっていたい、灼熱の8月だった。
が、なんとか完走。
 元ヤン社長の取材が始まり、
栃木県まで3回ほど足を運んだ。
きっと面白いぞと思っていたわけだけど、
こっちの予想を軽く上回る手ごたえだ。
そしてもうひとつ、信州移住企画。
こっちは時期を考え電話やリモートで話を聞き、
全体の3/4まで取材を終えることができた。
原稿はまだ1/3しか書けていないが、
まずは順調といっていいだろう。
本数こそ少ないけど連載原稿も書き終えた。
去年は、夏は休みますとばかり、
連載以外やらなかったんだから、
灼熱地獄のなか、怠け者にしては
働いたほうじゃないかと思うわけだ。

まあ、今年は春先に開店休業状態
だったからでもあるけどね。

5月か6月、税理士さんから持続化給付金
申し込みはしたかと尋ねられた。
「してません」
「ランブリンさん(僕の会社)収入が
減っているからできるんじゃないですか。
昨年は単行本の印税が入った
7月の収入が多いので、
ここがチャンスだと思います」
前年同月比の50%以下であれば対象になるという。
7月入金は自粛期間中で仕事がボツったり
延期されまくった4~5月の振り込みがある時期だ。
おっしゃー、給付金もらうどー。
8月半ば、銀行で記帳し、
7月の入金状況をチェックしてみた。
ん?
スマホのアプリで計算したら笑っちゃった。
前年同月比、約8割減である。
トホホ……
給付金の申し込みはできても、
これは素直に喜べないなー。
信州移住本、地道に進行中

<原稿>
カモは僕を待ってくれない
(狩猟生活Vol.7 山と渓谷社)
「字が汚い!」(新保信長)解説
(文春文庫 文藝春秋)
猟犬猟師と、いざ山へ。第13回
(青春と読書 集英社)
トロイカ学習帳 第150回
きっかけひとつで実力発揮!?
受け身の達人が書店を変える!

(ダ・ヴィンチ10月号 KADOKAWA)
「信州移住(仮)」連載用取材&執筆 
(信濃毎日新聞web) 
町中華探検隊がゆく! 
(さんたつweb 交通新聞社) 
息抜きに白馬へ行きましたが、結局、
部屋で原稿やってました。

2020年8月1日土曜日

北尾トロ仕事帖2020年7月 元レディス総長に「本書きたい」と頼みに行った

新企画をスタートすべく取材の依頼に行った。
断られればそれっきりの緊張感は、
何度やっても慣れることがない
本橋信宏さんに初インタビュー

貴重な梅雨の晴れ間には勝浦にいた
海水浴…じゃなくて、
このあと浜辺を清掃しました。
骨なんです
下関マグロと一緒に取材へ
狩猟歴60年超の大大先輩に
長野で昔の話を聞いた。

2020.07月

文章をホメられるより企画がおもしろいと言われるほうが嬉しい。意識してなくても企画のことが頭にあるためアイデアはわいてくる。だけど、そのときおもしろいと感じたことが、翌朝になってもおもしろい保証はないわけで。まして1カ月、半年、1年と経過する時間に耐えうる企画はめったにない。
だから、運よくそういうものに巡り合ったときは売れる売れない関係なくやらねばならん。そんな大切な企画のひとつがこのたび始動することになった。
覚せい剤で指名手配、逮捕、獄中出産、出所後離婚、建設関連会社起業、元犯罪者雇い入れ実施、現在社員30名以上を抱える企業の社長、という経歴を持つ<元レディス総長>を取材できることになったのだ。
執筆動機や経緯はいろいろあるんだけど、ひとりの人で一冊書いたことのない僕にとっては挑戦しがいのある企画である。タッグを組むのは長年の友人でもあるカメラマンの中川カンゴローだ。
歳を取るとずる賢くなって、ついラクなやり方を使ってしまいがちになる。経験だけは豊富だから、なんとかする技術はあるのだ。けれども、そんなことばかりしているとスレちまって、本気でぶつかることを忘れがちにもなる。フリーの物書きやってて、こんなにつまらないことはない。だから今回は初心に戻るつもりで、出版社の後ろ盾がないやり方にしようと決めた。乗り込んでって取材させてくださいとお願いし、OKが出たら相手のところに通い、時間がかかってもいいから、納得できる形で取材をしていく。版元の都合とか、そういうの関係なし。出版のことを考えるのは、ある程度取材をして、これならおもしろくなると思ってからでいい。で、最初から、相手にそういう形式で取材をするとことを申し出る。駆け引きはしない。
その方針で挨拶に伺ったので緊張した。飄々としているね、なんていわれることが多いけど、じつは手に汗かいてたりするんだよ。
「どうすか。うっとうしく感じることもあると思いますけど全部話してくれますか」
そしたら、こんな答えが返ってきた。
「いいですよ。何も隠す気はないし、これまでも隠してこなかったので」
僕はぜひ、これまで誰もしなかった質問をしてみたいと思う。
今月の仕事
<原稿>
・「鶴の恩返し」「一寸亭」店主インタビュー
(S&B食品WEB)
・猟犬猟師と、いざ山へ。第12回
(青春と読書 集英社)
トロイカ学習帳 第149回
結論は走りながら考えろ!
ノンフィクションライター再入門
(ダ・ヴィンチ9月号 KADOKAWA)
・町中華探検隊がゆく!
(さんたつweb 交通新聞社)
・被告人と証人が「対決」する
前代未聞の法廷シーン
(『シチリアーノ 裏切りの美学』パンフレット用原稿)
・3年間で利用量が約1.5倍と急成長!
ジビエ普及の現在とこれからを考える
(狩猟生活Vol.7 山と渓谷社)
・骨まで愛して欲しいのよ
(狩猟生活Vol.7 山と渓谷社)
・「信州移住(仮)」連載用取材&執筆
(信濃毎日新聞web)

<ラジオ>
・夕暮れ城下町電話出演
(7.01エフエムまつもと)

<受け取材>
(朝日新聞GLOVE)

2020年7月3日金曜日

北尾トロ仕事帖2020年6月 〆切が守れません

「たまむすび」に出演。
赤江珠緒さん、土屋玲央さんと
雑談にふけりました

長くライターやってるせいか
安定した生活をしているように
言われることがある。
同業者ならわかると思うが
そんなわけはないよね。
取材できないとか、取材を伴う
企画が出せない状況では
手足をもがれたも同然なんだ。
6月19日の県外移動解禁を待って
止まっていた取材を再開して
みたものの、実感として、
まだ早い感じがした。
取材される側が首都圏から来た
僕を恐れている状態では
良い取材などできっこない。
また、原稿がのろいんだなあ。
「ダ・ヴィンチ」の取材で伺った
左右社でいただいた
文豪トートバッグのことばじゃないけど
ちかごろ僕も全然〆切が守れません。
もちろん〆切破りの責任はこちらにある。
なぜそうなのか、自分だけにわかる理由はあるとしても
実際のところ、大部分は
「だるくてやる気が出ない。
PCを立ち上げる気にもなれない。
書こうとしても頭が働かない」
これに尽きるので、
こんな言い訳にもならない理由では
〆切順延願いのメールに書くこともできず、
「原稿遅れます」
そっけないメールを送ることになる。
むぅ。
こんなときは、来るべき時に備えて
企画を練るにかぎる。
結局のところ、僕なんかは
多忙なときも暇なときも
「つぎ何やるべぇか」ばかり
考えてきたわけで、
それはそうやっていることが
好きだからでもある。
水出し珈琲を作るとき、
ポタッポタッと一滴ずつ
珈琲が落ちていくのを
見ていると心がやすらぐ。
上部から一滴ずつ注がれた水が
コーヒーの粉にしみわたっていき
出口に達する頃には
香りとコクと色を与えられ、
確実に器にたまっていく。
そのように、アイデアの素を
ふるいにかけ、雑味を取り除き、
原稿を絞り出すのではなく、
出るべくして出るという書き方が
できるライターになりたい。

町中華探検隊がコラボした
S&B食品の町中華シリーズを
味を提供したお店の店主が
調理する。これは神田の
「鶴の恩返し」=肉野菜炒め
こちら谷中の「一寸亭」=チャーハン
長野市、松代城址
さんたつWEBにはリモート参加

2020.06月
<原稿>
・猟犬猟師と、いざ山へ。第11回
(青春と読書 集英社)
トロイカ学習帳 第148回
二度と訪れない日々をギュッ!
日記はリアリティが命です!?
(ダ・ヴィンチ8月号 KADOKAWA)
・町中華探検隊がゆく!
(さんたつweb 交通新聞社)

<受け取材>
・広東料理と町中華
(朝日新聞GLOBE 朝日新聞社)
・裁判傍聴席の間引きについて
(共同通信)

<ラジオ>
・たまむすび(6.18 TBSラジオ)

2020年5月11日月曜日

北尾トロ仕事帖2020.4月 ステイホームで考える

友人が入院し、飼っている
犬の散歩係に命じられた
2020.04月
コロナ自粛である。
3月17日に松本から埼玉県某市に引っ越して以来、ほとんどの時間を自宅で過ごしている。政府のやることは最低最悪で、嘘偽りにあふれ、能力という点だけみても世界ワーストクラスだ。
仕事への影響は大きい。取材は延期または中止となり、ライターとしてはお手上げだ。今月、取材のための外出は「ダ・ヴィンチ」と「danchu」の計2回のみだった。
ダ・ヴィンチ「トロイカ学習帳」では
3人が自宅付近で走ってタイムを計り、
400mリモートリレー!?
単発の仕事は書評が2本だけ。こんな時期に原稿を発注してくれた西日本新聞社と集英社インターナショナルにはお礼を言わなくちゃナ。


danchuで荻窪の「五稜郭」塩ラーメンを取材
しかしこの自粛は長引きそうである。少なくとも5月いっぱい、下手すると夏まで続くと思える。早めに収束すればいいが、数か月間続くと思っていたほうが社会実験としてはいいのかな。
個人の実験期間としても二度とない機会だ。新しいことに手を出してみる、試す、練習する、反応を伺うみたいなところでいかに時間を使うか。
まあ、これができそうでできないんだけどね。ボーっとしてるもんね。僕の「ステイホーム」4月編は、ボーっとしつつ息苦しい特殊な時間だった。世の中全般を覆うどんよりした空気に染まっちゃってるんだろうなぁ。どうもイマイチ気が乗らない。いやそれはどうなのよと日々思いながら流されちゃって、昼寝ばかりしてる。
畑を借りて苗を植え始める。
ここ、自粛期間のオアシスとなりそうだ
これほどヒマしてるのってライターになりたての20代半ば以来である。バカンスなんて縁がなかった。休んでいると落ち着かない自分は日本的な働き者と言えるかもしれない。仕事が面白いからというのは嘘じゃないけど、稼いでは使うサイクルにはまっていた。仕事が少なくギャラも低かった駆け出し時代と、まあまあ食べていけるようになってからを比べても、働き方にたいした変化はなかった。

だからもう、4月終盤になって、今回の自粛はウイルスからの意地の悪いプレゼントみたいなもんだと考えることにした。そう決めたら、時間を持て余すどころか家にいることにどんどん慣れてきた。
もちろん切実に困っている人、不安になってる人はたくさんいると思うし、僕自身も、これからどうなっていくのか、藪の中を歩いているような感じでじっとしているわけなんだけど。
今の時期は後に振り返ったとき、転換期という言い方をされる可能性が高い。少なくとも僕はそう思っている。元の生活に戻ったように思えたとしても何かが確実に変化していて、元通りではないだろう。リモートワークとかの表面的なことばかりではない。お手本などはないので、これまでのジョーシキを疑って自分の頭で考えないとだめだろうと思っている。
きっと、そんなにうまくはいかないさ。考えていた通りの展開になったことなど一度もないもんね。
だけど、ならばなおさら。
何が変わり、何が変わらないかという受け身の判断ではなく、
何を変え、何を変えないか、を選んで実践したいもんだ。
延長になった自粛期間の間に、自分なりの答えを探したい。
「狩猟生活」が発売になりました
<原稿>
「今晩泊めてくれないか」電書化のための加筆
(文藝春秋)
コロナ読書「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」
(集英社インターナショナルweb)
塩ラーメン「五稜郭」
(danchu プレジデント社)
「南相馬メドレー」書評
(西日本新聞)
トロイカ学習帳 第146回
新型コロナに負けるな本好き!!
春休みの宿題は「手洗い・うがい・健康管理」
(ダ・ヴィンチ6月号 KADOKAWA)
町中華探検隊がゆく!
(さんたつweb 交通新聞社)
猟犬猟師と、いざ山へ。第10回
(青春と読書 集英社)

<受け取材>
町中華コメント
(ダイヤモンドオンライン)

2020年4月19日日曜日

北尾トロ仕事帖2020年3月 松本から日高市へ、そしてコロナ禍


松本から日高市へ、そしてコロナ禍

坂を転がるように、世の中が暗く、重く変化した1カ月だった。すでに新型コロナの流行は世界各国で起きていたが、3月序盤の日本政府は、豪華クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」の乗客とスタッフ600人もが感染したというのに、まだ東京オリンピックを予定通りにやるのだと息巻いて、現実を直視できないでいた。
民間人は政府ほど邪悪でも馬鹿でもないので、多くの人はオリンピックどころじゃないだろうと思っていたし、実際そうなったわけだけど、緊張感のない政治サイドと報道のせいで、襲い掛かってくるコロナへの具体的な準備が後手に回ってしまった。これは大変なことになろうとしていると皆が思ったのは、志村けんさんが亡くなったあたりからではないだろうか。
僕は3月17日に、7年半暮らした松本から、埼玉県日高市に引っ越した。会って挨拶しておきたい人とも、コロナのせいでそれがはばかられ、バタバタの日々だった。
タイミングが悪かったとも言えるけど、これ以上遅れたら動きが取れなくなっていた可能性もある。引っ越しを終えたときには自粛ムードが高まっており、翌日からdanchu webの仕事で豊橋に出張できたのは幸運だったと言える。3月中、都心に行ったのは打ち合わせのための1度きりだった。
政府の無能ぶりはいまや誰の目にも明らかだ。僕は安倍内閣が本当に嫌いだが、ここまでダメだとは想像がつかなかった。おおいに腹が立つ。この内閣にまかせていたら殺されるという声がSNSにあふれるのもあたり前だと思う。
そんなわけで3月後半はずっと新居にいて、引っ越しの後片付けなんかをやっていた。高校生になる子どもの入学式はGW明けに延期されたが、どうなるか定かじゃない。
当然仕事にも影響が出た。大半の取材が中止または延期となった。雑誌の企画が丸ごと飛んだ。先の予定が立たず、身動きできない。お店のように休業するわけではないが、フリーのライターの多くは実質休業状態に近いと思う。なにしろ取材がしづらいし、感染するならまだしも自分が感染源になりかねないとあっては家にいるしかない。楽しみにしていた関西出張もおじゃん。といって、自主的な取材を行うことも困難。
世間ではこの自粛をきっかけにリモートワークが普及するなどと言われている。僕はもっと大きな変化がアフターコロナには待ち構えていると思う。どこがどうと説明はできないのだけれど、社会のシステムや、人の生き方全体に関わるレベルでの変化が起きそうな気がするのだ。
もちろん先のことはわからない。だけどこう思う心のどこかには、いまのままではない自分のあり方を望む気持ちもあるのだろう。4月はそれについて考える時間が増えるに違いない。

2020.03月
<原稿>
マンガ新連載全部読む男
(プレジデントオンライン プレジデント社)
トロイカ学習帳 第145回
気がつけばアレもコレも読んでない!?
流行りもの嫌いのベストセラー交際術
(ダ・ヴィンチ5月号 KADOKAWA)
町中華探検隊がゆく!
(さんたつweb 交通新聞社)
青春18きっぷ旅[豊橋までちくわを買いに]
(danchu web プレジデント社)
猟犬猟師と、いざ山へ。第9回
(青春と読書 集英社)