2022年3月7日月曜日

北尾トロ仕事帖2022年1、2月 『夕陽に赤い町中華』の台湾版『歓迎光臨「町中華」』発刊! 

「夕陽に赤い町中華」の
台湾版が発売されました
左からシカ皮、猪皮、熊皮の靴
狩猟シーズンは猟に行くだけでなく取材でも忙しい。
3カ月の狩猟期間に『狩猟生活』年間3冊分の
企画を進めておきたいからだ。
今期は長野、九州、東京で6つくらいの
取材と撮影を行った。
個人成績は出猟5日間で2羽だったけど、
無事故で終えられたのは何よりだ。
いくつになっても初体験はあるもので、
台湾版が刊行されることになった。
町中華の本が台湾で発売されるなんて
光栄というかなんというか。
タイトルは『歓迎光臨「町中華」』
歓迎光臨は「いらっしゃいませ」の意味で
読み方は「ほぁんいんぐぁんりん」らしい。
昭和時代最懐念的味道」という
サブタイトルがつけられている。
著者名は「北尾杜呂」。台湾では杜呂なんだ。
表紙の色遣いがポップになってる。
発行元は、馬哥孛羅(マルコポーロ)文化出版。
コロナ禍じゃなかったら書店に
並んでいるのを見るために
台湾旅行に行くところなのに残念だ。
トロイカ学習帳はご機嫌な企画が続いている。
タイミングばっちりだったのは、
今村翔吾さんに取材した直後、
直木賞を受賞されたこと。
S&B町中華シリーズ、春の新商品はこの3種
仕事帖
<原稿>
・狩猟(と)移住生活
ワンダフル・ライフを夫婦で!
(狩猟生活vol.11 山と渓谷社)
・紳士淑女のジビエレザー
(狩猟生活vol.10 山と渓谷社)
・トロイカ学習帳 第167回
熱き思いをぶつけるチャンス到来!?
「○○の本屋」になってみた!
(ダ・ヴィンチ2022.3月号 KADOKAWA)
・トロイカ学習帳 第168回
復刊は出版社の矜持か個人の趣味か?
歓迎!「少部数精鋭」リバイバル本
(ダ・ヴィンチ2022.4月号 KADOKAWA)
・「山ノ内大勝軒のつけ麺」
(山ノ内町 ふるさと返礼品推薦文)
・佐伯泰英山脈登頂記-延長戦-
(佐伯泰英電子書籍サイト用 光文社×文藝春秋)
・コーヒーについて
(ダ・ヴィンチ2022.4月号 KADOKAWA)
・単行本原稿
(仮題)マリアになった魔罹唖
(仮題)つけめんの夢
(集英社インターナショナル、文藝春秋)
 








2022年1月4日火曜日

北尾トロ仕事帖2021年12月 2021年ワタクシ的出来事10選

2021年もっとも面白かったノンフィクションは
萩尾望都「一度きりの大泉の話」

釘も打てる京極夏彦本

カモ猟でゴールデンレトリーバーの真価を体感

九州でジビエ三昧


長野はすっかり雪景色

 10位
日本大丈夫?の参院選
自公安泰、維新躍進ときたもんだ。
投票率も低くて、暗澹なる思いがした。

9位
佐伯泰英山脈に登頂
これまで未踏だった佐伯泰英本を
ダ・ヴィンチ連載で取り上げ、
居眠り磐音シリーズを完読。
日高トモキチ、編集K、編集Hも
それぞれの作品を読み、原稿にしたところ、
佐伯さん本人に読まれ、なぜか大変
喜ばれて著書が続々送られてくるように。
長年連載してるが、初めての経験って
まだまだあるんだなの実感を得た。

8位
なにかと信州
家族旅行、取材旅行、狩猟などで
再三信州を訪問。行き先は志賀高原の
山ノ内大勝軒と、長野市の八珍が
大半だけど、夏は2度の家族旅行の
どちらも行き先が信州だった。
どんだけ好きやねん

7位
電子タバコにチェンジ
数年ぶりで紙巻きから電子タバコに変更。
ひとりだとすぐ戻っちゃう気がして、
妹の誕生日プレゼントに電子タバコを送り
俺も変えるからお前も変えろと迫るも、
妹は一日に2,3本しか吸わず、
そろそろやめようかなあと思っていたらしく
戸惑われるばかりであった。

6位
和楽器バンドを聴きまくる
小学生のとき、僕が手を引いて
パフュームで武道館デビューを果たした
娘はいま櫻坂46に夢中。
もう連れ立ってライブ観に行くことも
ないだろう、とダメ元で誘ったら
10月の立川公演につきあってくれた。
娘と和楽器バンドにありがとう。

5位
編集Kがダ・ヴィンチ新編集長に
今年は和田靜香さん、川内有緒さんをはじめ
旧知の書き手が注目され、大いに刺激を受けた年だった。
僚友日高トモキチも小説家本格デビューしたし。
そんななか、創刊以来関わってきたダ・ヴィンチで
ここ10年以上担当してくれている編集Kこと
川戸崇央氏が同誌の6代目(だと思う)編集長に就任した。
気絶しそうになりながら真冬の青森でかまくら作り、
四国一周本屋遍路、出雲を出発点として本の歴史を辿る、
九州縦断お詫び旅行、無数の読書合宿、
コロナに負けねーぞ400メートルリレーなど、
バカな企画をともに考え実行してきた間柄である。
その男が編集長。今後とも
バカパワーを大切にして雑誌らしさを
キープオンしていって欲しい。

4位
単行本、2冊同時発行
4月末、ほぼ同時期に本を2冊出した。
年に2冊というのは
僕にとって理想のペースだ。
時期的なこともあって信州移住本は売れてないが、
ワンダフルはなんとか重版することができた。

3位
単行本、2冊同時進行
コロナ禍と勝手に戦ってる
つもりで信州へ、栃木へ行きまくった。
大勝軒TOKYOを率いる田内川真介氏、
大伸ワークサポートを率いる廣瀬伸恵氏の
取材がほぼ終わり、執筆に取り掛かっている。
ひとりの人間に絞り込んだ本を書く
王道ノンフィクションは初となる。
いずれも書き下ろしで
2022年発売の予定。

2位
鳥撃ち開眼?
2月の狩猟最終日にカモを2羽仕留めて
「あれ、なんか当たるなあ」と思い、
今シーズンはホシハジロだけど2羽的中。
どうもコツみたいなものがつかめているようで
ますます鳥撃ちが楽しくなってきた。
2013年の冬から9シーズン(1シーズンは休んだので実質8シーズン)目、
何事も進歩が遅く、いつまでも慣れず、
そのおかげで飽きにくいのが僕の特徴で、
狩猟もまた亀の歩みのように年々おもしろくなっている。
もう普通に人に言えるんじゃないかな。
「趣味は狩猟です」って。

1位
母の米寿祝い
遠く離れて暮らす母が88歳を迎え、
不肖の息子もなにか記念にしたいと思って、
妹とその娘、そしてその子ども(1歳)の
顔合わせを企画した。
まず僕が先に実家に戻り、
入れ替わりで3人が九州へ。
女4代が揃って10日ほど過ごした。
こんなことしかできないんだけど、
母を喜ばすことができて僕もハッピーだった。
いつまで元気でいてくれるかは神のみぞ知るところ。
僕にとっては母はこの世で特別な
誰とも比較ができない存在だとつくづく思った次第である。

仕事帖

12021.12月

<原稿>

・トロイカ学習帳 第166回

境界線突破!800ページ超えに文庫の常識が砕け散る

その厚み、煉瓦なの?鈍器なの?

(ダ・ヴィンチ2022.2月号 KADOKAWA)

・甘い、とろける、アナグマ最強!

(狩猟生活vol.10 山と渓谷社)

・地域活性の取り組みレポート10

ジビエは地域を救えるか 熊本県八代市の挑戦

(狩猟生活vol.10 山と渓谷社)

・「黒いの」を探し出せ!

(狩猟生活vol.11 山と渓谷社)

<ラジオ>

・「THE SEITARO RADIO SHOW1700」(FM NACK5)

2021年12月4日土曜日

北尾トロ仕事帖2021年11月 重版出来と狩猟解禁、単行本〆切とのたたかい

重版出来!
狩猟解禁日は長野県大町市で取材
熊でございます
うっかり10月の更新を忘れたので
2カ月ぶりっすね。
いまさら書く気にもならないんで
このままいきます、レッツゴー。
今月うれしかったのは、4月末に出版した
が重版したことだ。7か月かかったことになる。
売れないと見なされれば
速攻で売り場から姿を消す本が多い中、
コツコツ売ってくれた本屋さん、
読んでくださった皆さんに感謝だ。
本といえば、好きな書き手の一人、
近藤弥生子さんの新刊も出た。
この本の誕生には僕も少し関わっている。
前作の『オードリー・タンの思考』で
著者インタビューをした際に次作の話になり、
ちょうどそこにいた(リモートインタビューだった)
 ダ・ヴィンチでの僕の担当者を
「この人とやったらいいんじゃない」と
推薦したところ、とんとんと
話が進んでしまったのだ。
おもしろいものだよねえ。
プライベート猟でも初日が出ました
さて、11月15日は狩猟解禁日。
さっそく熊猟の取材へ行ってきた。
当日は熊との出会いがなかったんだけど
翌日、獲ったどーと写真が送られてきた。
僕は25日に宮澤師匠、狩猟ライターの
小堀ダイスケと出猟。
3人で4羽獲れて
おいしくカモ料理を食べることができた。
12月は九州への狩猟取材も控え、
シーズン終了までの楽しい日々が
約束されたようなものだが、
追われている仕事もある。
単行本の執筆だ。
もうさ、パソコンの調子が
悪いわけだよ…言い訳するな!
どっちも取材対象が強力で、
おもしろい本になる。
やるしかねぇべ!

2021.11月

<原稿>

近藤弥生子さんインタビュー

(ダ・ヴィンチ1月号 KADOKAWA)

トロイカ学習帳 第165回

そして誰も電話とメールをしなくなった

短文の恐ろしさをナメるな!

(ダ・ヴィンチ1月号 KADOKAWA)

幻のカツ丼、聖地で復活

(BIGCOMICオリジナル 小学館)

単行本執筆

「(仮)ラーメンの神様の教え」

(文藝春秋)