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2018年9月29日土曜日

『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』の文庫が出た!




下関マグロ、竜超との共著にして、町中華探検隊がクレジットされた初の著書『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』文庫版がKADOKAWAより発売された。
2年前に立東舎から出た単行本に、書き下ろし原稿と追記を加えた内容で、680円(税別)と、町中華のランチ価格での提供だ。
町中華というのは僕の造語ではないが、言い得て妙だと以前から思っていて、2014年の初頭に何気なく使ったのが始まりだった。最初の1年間は、勝手に町中華探検隊を名乗り、下関マグロとふたりだけで、遊びがてら食べ歩いていたのだ。
そのとき頼まれた某誌の連載で、何をやってもいいというのがあった。町中華について書いていたが、もともとが遊びなので気楽にやっていた。そのうちメンバーが増え始め「散歩の達人」で連載が始まる頃には、もっといろいろ書きたくなるとともに、町中華への愛着も深まっていった。
本書はそんな折、メンバーの一員である竜超が立東舎に企画を持ち込んだものである。刊行時には、いささか展開がもたつくとか、探検隊についての記述が多いなどの意見をいただいた。共著ゆえ、3人3様の意見があり、ガチッとしたものになっていないのはそのとおりだろう。
でも、欠点もある本だけど、「町中華おもしろい」というエネルギーはいっぱい詰まっている。また、この本が出版されたことが「町中華」という言葉の普及に一役買ったのはたしかだと思う。
僕たちにしてみれば、それだけでもやった甲斐があるというもので、町中華が注目され、繁盛すれば、うれしいことである。
しかし、そもそも町中華について抱いた思い、<超高齢化と後継者不足で、絶滅の危機を迎えつつある町中華を、いまのうちに記録していこう>は、解消されるどころか深刻化する一方だ。本書で取り上げた店の中にも、すでに姿を消したところがいくつもある。
気軽に読んだその後で、町中華が食べたくなったら、僕たち著者としては大満足である。

『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』




2018年9月4日火曜日

北尾トロ仕事帖2018年8月(ぶらぶらしたり畑で遊んだり)

TBSラジオ「たまむすび」で赤江珠緒さん、ピエール瀧さんと



伊能忠敬をテーマにした「ダ・ヴィンチ」連載
散歩の達人は谷中の「一寸亭」

2018.8月
8月は町中華本を仕上げるために仕事をセーブしていたら
出版社の都合によって本の出版時期が
来年に延期されてしまった。
この業界ではよくあることである。
そのため仕事が暇になったわけだが、

夏は労働意欲が著しく低いのに、
これまであまり、ゆっくりできたことはなかったので
のんびり過ごすことにした。
いまおもしろいのは畑なので
早起きして水やり、草刈りに精を出し、
いろんあ野菜が収穫できた。
個人的にはひょうたんに力を注いでいるが…。
10月から西日本新聞でコラム50回書く仕事が入ってきたので
月末は九州の実家に行き、
我が少年時代の足跡をたどった。
記憶と事実との乖離が激しくて驚く。
だが、逆にそれこそがおもしろいと
考え方を切り替えたら、すべての過去が輝き出すのだ。
<原稿>
朝は鳥撃ち猟師、夜はフレンチのシェフ
(狩猟生活vol.4 地球丸)
「マニアッ区紳士録」34回 昭和グッズ収集部
いちばん大事なものは秘密です
(ラジオライフ 三才ブックス)
トロイカ学習帳 第126回 
日射しに負けるな!忠敬ウォーク
その地図の、海岸線に進路を取れ!!
(ダ・ヴィンチ KADOKAWA)
町中華探検隊がゆく!第38回 
(散歩の達人10月号 交通新聞社)
北尾トロのビジネスマン裁判傍聴記 第27回
(プレジデントオンライン)
裁判所は人生劇場 第20回
(法学セミナー9月号 日本評論社)

<ラジオ>
「北尾トロのヨムラジ」(FMまつもと)
「赤江珠緒たまむすび」(TBSラジオ)
通った小学校を訪ねてみた